血液をサラサラにする食材と聞いて何を思い浮かべますか?
多くの人は「玉ねぎ」と答えるかもしれませんが、玉ねぎがなぜ血液をサラサラにするのか?
なぜそれが高血圧に良いのか、をご紹介します。
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高血圧で怖いのは動脈硬化
まず、高血圧で問題になるのは動脈硬化を引き起こすことです。
動脈硬化とは血管が弾力を失ったり、血管の内側が狭くなる状態をいいます。
高血圧が続くと血液の圧力に耐えるために動脈の血管壁が厚くなり、血圧が流れる内側は狭くなり、狭くなった状態で脂質などが詰まっていくと動脈硬化が起こります。
動脈硬化にならない為には高血圧改善のために食事内容を改善する必要があります。
血液サラサラ タマネギの効果
そこで玉ねぎの効果です。
玉ねぎの独特な辛味と香りは、硫化アリルという栄養素です。
硫化アリルには消化液の分泌を促し新陳代謝を盛んにしたり、ビタミンB1と結合してビタミンB1の吸収を良くする働きなどがあります。
特に高血圧に関係するのは血液凝固を遅らせる働きです。
この働きによって血液がサラサラになるのです。
生の玉ねぎをおいしく食べるには?
効率良く血液をサラサラにするためにはどのように玉ねぎを食べたらいいか?
・・・それは、生のままサラダにすることです。
この硫化アリルという栄養素は水に溶けやすく玉ねぎを水にさらすと溶け出してしまいますので、出来るだけ水にさらさずに食べてください。
新玉ねぎは辛さが少なくサラダ向きの玉ねぎですので活用すると良いでしょう。
玉ねぎは、一般的にコレステロールや血圧を下げると言われていますが十分な科学的根拠あるわけではありません。
サプリメントなどでの大量摂取は胃腸の不調にもつながりますので、出来れば食品そのものから摂取し、玉ねぎばかり食べるのではなく栄養バランスを整えた上で、玉ねぎを意識して摂取することを前提にしてください。
新玉ねぎのサラダ 簡単レシピ☆
材料
- 新玉ねぎ…1玉
- 酢…小さじ1
- みりん…小さじ1
- しょうゆ…小さじ1
- かつお節…お好みで
作り方
- 玉ねぎをスライスししばらく置いておく。(水にはつけない)
- ボールで玉ねぎと調味料を和えたらかつお節をかけて出来上がり。/li>
血栓を溶かすナットウキナーゼ
次に高血圧にいい食品は…納豆です。
納豆にはナットウキナーゼというたんぱく質分解酵素があり血栓を溶かす働きがあるため、玉ねぎと同様に血液をサラサラにしてくれる食品ですが、ここで注意が必要です。
高血圧や心臓病で治療薬を使用している人は納豆を食べてはいけません!!
高血圧で処方されるワーファリンという治療薬は、血液をサラサラにして血栓ができるのを防ぐ薬です。
納豆にはビタミンKが多く含まれていて血液を凝固させる働きがあるので、ワーファリンの効果を妨げてしまうからです。
納豆には高血圧に良い栄養素としてムチンがたくさん含まれます。
ムチンは糖とたんぱく質が結合した多糖類で、その効果は余分な糖分や脂肪分を吸収することを防いでくれるので血管内に脂肪がたまらず血栓ができにくくなります。
ですから、治療薬を使用していない人にはおすすめの食品なのです。
血液をサラサラにするナットウキナーゼですが、熱に弱いので加熱せずにそのまま食べて下さい。
また、高血圧予防のために塩分制限をしていると思いますが、納豆についてくるタレには塩分も含まれますので、半分量をかける、からしを多めに入れるなどして塩分制限してください。
めかぶ納豆冷奴 簡単レシピ☆
材料
- めかぶ…1パック
- 納豆…1パック
- きゅうり…1本
- 絹ごし豆腐…1丁
作り方
- めかぶ、納豆のたれをかけ混ぜる。
- きゅうりは輪切りでも角切りでもいいので好きな大きさに切る。
- 豆腐は軽く水切りし、きゅうりとめかぶ納豆をのせて出来上がり。
ポイント☆
めかぶのネバネバにもムチンが多く含まれています。
めかぶの他にも山芋・里芋・オクラ・なめこ・モロヘイヤ・レンコン・明日葉などにも多く含まれますので納豆と組み合わせて摂取することで高血圧を予防・改善できます。
便利なサプリメント等もありますが、まずは食事から血液サラサラ成分を摂取してみてはいかがでしょうか?
(ライター:栄養士ハム子)